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桐の説明

桐について

「桐」という字は「木と 同じ」と書きます。つまり、桐は本来木ではなく、草科の植物なのです。 ゴマノハグサ科キリ属に分類される落葉広葉樹で、成長が早く、幹の高さが10mにも達します。 桐材は比重が0.31と軽く、日本の樹木の中ではもっとも軽量です。

色白で木肌が美しく、くるいが少ない木材です。 昔から箪笥などに利用されたり、刀剣、掛け軸などの収納箱や琴や琵琶などの楽器にも使われてきました。 日用品では下駄に利用されています。中国では、鳳凰が親しむおめでたい樹木とされています。 また、日本でも、皇室の紋章や神紋に用いられ、五三の桐、 五七の桐など、家紋の図柄としても使われています。

桐の産地

原産は中国大陸です。わが国には、飛鳥時代のころに大陸より渡来してきたようです。 その後、日本各地で栽培されるようになりました。現在では、北海道南部から鹿児島県まで広く成育しています。

桐は火災から大切なものを守ってくれる

桐は熱伝導率が極めて低く、しかも着火点が高い特性があります。 そのため、桐の箱に治めた品物は、たとえ火災で箱の表面が焦げても、中に火が回るまでに時間がかかるため、焼失せずに済むことがあります。 昔から大切なものは、桐の箱に保管してきました。 現在でも金庫の内部は桐でできており、外側が焼けても、内部が桐材ならば、桐の断熱効果が作用して重要書類や紙幣が自然発火しにくくなります。

桐が重要な品物の保管に使われる理由は、他にもあります。 桐には吸湿性があり、火災の際の消化の水をすぐに吸収してくれますから、水分を多く含んだ桐はさらに燃えにくくなります。 同時に、水分を含むと木材が膨張し、引き出しや扉の隙間を塞いでくれます。 おかげで、箪笥の内部に水が浸入するのを防ぎ大切なものを守ってくれます。 そのため、昔から、火災になったら桐の箪笥に水をかけろといわれています。

昔から、農家では女の子が誕生すると、桐の苗木を二本植える習わしがありました。 子供が成長してお嫁にいくとき、植えた桐を材料に桐箪笥や長持ちを作り、花嫁道具として持たせたのです。 桐は成長が早く、20年もすれば立派な成木となって、家具材に利用できます。

桐の特性

桐は調湿作用と空気清浄作用に優れているので、桐作りの空間は心が安らぐ癒しの場となります。 断熱・保温効果により、床材として用いると温もりを実感できます。 また、抗菌作用により、防虫やカビ・細菌対策にもなります。 四季を通じて、お部屋全体が爽やかな清涼感に包まれます。 少々のへこみ程度の傷なら、簡単に復元することができます。 夢ハウスでは「うづくり」という方法で桐の固い部分を表面に出し、傷が付きにくいように仕上げています。

桐は携帯電話にも利用されている

日本の伝統的な蛇の目傘の仕上げに、桐油を使っています。 昔から、傘には水滴をはじく桐油が塗られてきました。 携帯電話も、水対策として、撥水性の強い桐油を利用しています。 基盤の最後の仕上げとして、桐油で撥水しています。

桐のへこみはアイロンで回復

桐材は柔らかく、傷つきやすい木材です。堅いものを強く当てると、すぐにへこんだりします。 しかし、多少の傷なら、アイロンを当てるだけで簡単に元通りになります。